全米日系人博物館で「きのこ雲の下で:広島、長崎と原爆」展を開催

2019年11月9日〜2020年6月7日、ロサンゼルスにある全米日系人博物館で、特別展「きのこ雲の下で:広島、長崎と原爆」が開催される。これは、2020年に広島と長崎への原爆投下から75周年を迎えるのにあわせて、全米日系人博物館が広島市、長崎市とともに開催するもの。

1945年8月6日には広島に、8月9日には長崎に、人類史上初めて原子爆弾が投下された。この2つの都市は瞬く間に破壊され、無差別に多くの命が奪われた。その惨劇を生き延びた人々も心身に深く傷を負い、人生が大きく変わってしまったのだ。

同展覧会では広島、長崎の原爆の歴史を、広島平和記念資料館が作成した解説パネルで伝えるとともに、被爆者が身につけていた衣類や持ち物といった被曝資料を展示。これらの資料の中には、2016年に現職の大統領として初めて広島を訪問したオバマ大統領が折った折り鶴も含まれる。

また、これまであまり語られることのなかった日系アメリカ人被爆者についても展示。さらに、日系アメリカ人アーティストによる原爆をテーマとした現代美術も展示予定となっている。

敵や味方、そして国籍や民族にかかわりなく、すべてを破壊する原爆。同展覧会では加害被害を超えて、きのこ雲の下で起きていた原爆の歴史的事実を伝え、二度とこうしたことが起きぬよう、来館者に平和について考える場を提供することを目的としている。

「きのこ雲の下で:広島、長崎と原爆」展
■会期:2019年11月9日〜2020年6月7日

Japanese American National Museum
100 N. Central Ave., Los Angeles, CA 90012
入館料:大人 12ドル、シニア(62歳以上) 6ドル、学生・6〜17歳 6ドル、5歳以下 無料
詳細:http://www.janm.org/

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