新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、運動ジムやフィットネス・スタジオが閉鎖されるなか、各種の運動クラスをオンラインでライブ提供する事例が増えている。
オンライン・フィットネス・クラスはこれまでのところ、ほとんどが無料で、スタジオとインストラクターにとって収入源となっているわけではない。
CNBCによると、集中的な運動のクラスで知られるバリーズ(Barry’s)は、インスタグラム・ライブで無料クラスを3月17日に提供し始めた。同社は世界各地に70ヵ所以上のスタジオを持っている。
「革新は当社の得意とするところだ。自宅でできる運動をソーシャル・メディアでライブ提供するというのは、ほぼ本能的な決定だった」と、バリーズのジェリー・ゴンザレスCEOは話す。
バリーズは、通常の営業では「レッド・ルーム」と呼ばれるスタジオでクラスを提供している。赤い照明が灯り、音楽が大音量で鳴り響き、室温も高く保たれたなかで、激しい運動をインストラクターが率いる。1クラスにつき25~38ドルの料金設定だ。
「スタジオの閉鎖が続くかぎり、フィットネス・コンテントを無料提供する予定だ。創造的な売り上げ計上法をつねに模索していくが、いまのところ仮想運動指導(オンライン運動コンテント)を金銭化する計画はない」と、ゴンザレス氏は話す。
今回のパンデミックは、終息後もフィットネス業界に深遠な影響を及ぼす可能性がある。自転車機械を使った運動を提供するソウルサイクル(SoulCycle)やボクシング・ジム風の運動を提供するランブル(Rumble)といった一部のフィットネス・スタジオでは、完全に閉鎖される前に、クラスの定員を半分に減らして「社会的距離(ソーシャル・ディスタンシング)」の指針に従おうとした。
「クラスが再開されたとしても、グループ・フィットネスという概念そのものがどうなるのかだれにも予想できない」と、ランブルでインストラクターを務めるカイル・アックスマン氏は述べた。
【cnbc.com/2020/04/03/boutique-fitness-studios-are-going-digital-during-coronavirus-pandemic.html】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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