デジタル販促プラットフォームを提供する新興企業ショップマイ(ShopMy)は、インフルエンサーたちとブランドらを結ぶプラットフォームによってデジタル販促成約機会を拡充している。
テッククランチ誌によると、コンテント創造者たちを対象とする同プラットフォームは、インフルエンサーらがブランドと連携してコンテントを金銭化することを支援する。
ショップマイは、現時点で4万人のコンテント創造者をネットワーク化している。そのなかには、ティックトックやインスタグラムで1000万人以上のフォロワーを有するアリックス・アール氏といった有力インフルエンサーらが含まれる。
ショップマイのプラットフォームは、デジタル店舗の構築や、数百万という製品カタログの閲覧、コミッション収入につながるリンクの生成、また、モバイル・アプリケーションを介してブランドらと直接話す機能を提供する。
同プラットフォームを通じてコンテント創造者らが計上したコミッション収入は「数千万ドル」と同社は説明している。
ブランドにとっては、インフルエンサーを見つけるための場所として機能するだけでなく、プラットフォーム上で販促キャンペーンを構築して導入できるという利点がある。ショップマイのインフルエンサー・ネットワークには、ナイキやシャネルを含む1000社以上が参加している。
ソーシャル・コマースの成長にともなって同社のプラットフォームも拡大しており、ベンチャー・キャピタル投資業界も同社の急成長に期待を寄せている。ショップマイはそういった動向を背景に、資金調達ラウンドで1850万ドルを確保したことを3月14日に発表した。
2020年に同社を共同設立したハリー・レインCEOは元オラクルのソフトウェア開発者で、マサチューセッツ工科大学(MIT)在学中に起業した経験がある。
「インフルエンサーらは、製品を推薦して効果的に収入を上げるのに苦心していた。フォロワーたちは、簡単に購入する術を持っていなかった。その架け橋になることを目指した」とレイン氏は起業動機について話している。
ショップマイの直接的競合社には、LTKやグリン(GRIN)がある。同社は、ティックトックやユーチューブ、インスタグラムで言及されている投稿すべてをブランドらが見られるようにした機能設計に同プラットフォームの強みがある、と説明した。今後は、ピンタレストを含むほかのソーシャル・メディアとの統合を模索する考えだ。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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