2025年のヒューマノイド・ロボット出荷台数、中国3社が全体の78%を占める 〜 米国勢は技術革新と機能性を優先

市長調査会社オムディア(Omdia、ロンドン拠点)が2026年初めに公開した調査結果によると、2025年における世界のヒューマノイド・ロボット出荷台数は1万3317台にとどまった。しかし、その数は今後10年間に毎年ほぼ倍増し、2035年には年間260万台に達すると予想される。

フォーブス誌によると、首位は、5168台を出荷した中国アジボット(Agibot)で、2位は4200台の中国ユニツリー(Unitree)、3位は1000台の中国UBテック(UBTech)とオムディアは報告した。

米国勢では、フィギュアAI(Figure AI、サニーヴェール拠点)が150台で7位、アジリティ・ロボティクス(Agility Robotics、オレゴン州コーヴァリス拠点)とテスラ(Tesla)もともに150台だった。

オムディアの統計は概算値が多く、販売や実演、試験導入の区別があいまいで、市場自体が未成熟であることを示している。

2025年に出荷されたヒューマノイドの87%は中国製で、アジボットとユニツリーがその大半を占めた。上位3社で市場の78%を占めた。米国勢の占有率は13%未満だった。

ただ、米国のヒューマノイド・メーカーらは出荷台数では勝負せず、技術革新と機能性を優先している。フィギュアAIやアップトローニック(Apptronik、オースティン拠点)、アジリティ・ロボティクス、テスラ、ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics、マサチューセッツ州ウォルサム拠点)、ファウンデーション(Foundation、サンフランシスコ拠点)は、実際の職場で実務を担うロボットに照準しており、生産拡大を段階的に進めている。

米国では昨今、ヒューマノイドの導入を推進するための基幹設備の整備が加速している。フィギュアAIは家庭用を想定し、家庭用機種「フィギュア03(Figure 03)」向けに独自の誘導充電プラットフォームを開発した。

ヒューマノイド市場は今後、性能や量産性が一定水準に達した時点で急拡大すると見込まれる。ボストン・ダイナミクスは年間生産数3万台規模の工場を整備する計画で、ファウンデーションは2026年末までに年間5万台の生産を目指す。アジリティ・ロボティクスも量産体制の整備を準備中だ。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

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