インテル、API技術のマッシャリーを買収 〜モバイル機能の拡充へ
- 2013年4月19日
- ハイテク情報
インテル(Intel)は、サンフランシスコの新興企業マッシャリー(Mashery)を買収することで合意した。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、2006年に設立されたマッシャリーは、アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)に関係した技術とサービスを開発しており、社員数は約125人、そのほとんどはインテルに移籍する。
APIは、多くの企業で長年にわたって使われてきた。たとえば、マイクロソフトがウィンドウズOS向けアプリケーションの開発を促進するために、開発者に専用のAPIを公開している。
最近では、モバイル機器の急成長を受けて、モバイル・アプリケーションの開発が激増しており、モバイル・アプリケーション開発用のAPI活用が特にが増えている。
半導体最大手のインテルにとっても、APIの利用価値は大きい。インテル製チップの搭載されたサーバー・システムが、モバイル機器との情報共有に使われる場合が増えているためだ。
マカフィーやウィンド・リバー・システムズを買収してきたインテルは、APIの使用方法を安全に管理するためのインテル・エクスプレスウェイ・サービス・ゲートウェイ(Intel Expressway Service Gateway)というAPIをすでに有する。
マッシャリーは、同様の機能のほかに、APIを使う開発者コミュニティと企業の間のコミュニケーションを管理する技術をもたらす。たとえば、開発者のアクセスするウェブサイトの管理機能がある。
マッシャリーは、以前からインテルと協力関係にあった。
インテル広報担当者によると、マッシャリーは、インテルのソフトウェア&サービス事業部に組み込まれる見通し。このほど発表された第1四半期業績結果では、同事業部の売上高は5億8800万ドル、経常損失は2400万ドルだった。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ