東芝、ブリッジラックスの白色LED研究部門を買収
- 2013年4月23日
- 米国ビジネス
東芝は23日、発光ダイオード(LED)照明機器メーカーのブリッジラックス(Bridgelux、カリフォルニア州)から白色LEDチップ開発部門を買収したと発表した。買収額など金銭的な詳細は不明。
ブルームバーグ・ニュースによると、両社は12年からチップ関連のライセンス供与や製造で提携している。ブリッジラックスは新興企業にとってコスト面の競合が難しいチップ製造事業から撤退し、今後は効率的な照明システムの導入を検討する業界に向けたLED商品の研究・開発および販売に力を入れる。
今回の買収に伴い、ブリッジラックスの研究者40人が東芝に移籍するが、これまで通りリバモア工場で勤務を続ける。東芝は取得した技術を液晶パネルなどに応用できる。
ブリッジラックスのフラッドリー・ブリングトン最高経営責任者(CEO)は「当社にとって非常に魅力的な取引。重要な研究・開発(R&D)に投資し、販路やブランドを構築する自由度が大幅に高まる」と話した。
東芝は、白色LED製品の品ぞろえを充実させるとともに、量産規模も拡大し、競争力の強化を図る。また、買収資産を活用して窒素ガリウム(GaN)パワー半導体の開発、製品展開も加速させる。秀島誠副社長は「両社はそれぞれのLEDビジネスで大きな成長を見込めるポジションを確保できる」と話した。
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