デルとオラクル、業務提携を拡大 〜新製品の共同開発と共同販促を強化
- 2013年6月6日
- ハイテク情報
デル(Dell)は、オラクル(Oracle)との業務提携の拡大を発表し、デル製ハードウェアとオラクル製ソフトウェアを組み合わせた新たな製品を開発する方針を打ち出した。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、今回の提携については、オラクルに関する事業環境や同社が置かれた立場の変化がその背景にある。
オラクルのソフトウェア事業は好調を維持しているが、オラクルが75億ドルの巨費を投じて2010年に買収したサン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)のハードウェア事業は低迷している。
オラクルの2013会計年度第3四半期(12月〜2月)の売上高は前年同期比23%減を強いられた。それに加えて、オラクルがサンを買収したことで、オラクルは、それまで長年にわたって提携関係にあったヒューレット・パッカード(HP)との関係を悪化させることになり、強い提携関係にあるハードウェア専門大手の存在を必要としていた。
かたや、創業者のマイケル・デル最高経営責任者と投資会社がLBO(leveraged buyout)による株式非公開化を目指しているデルでは、ソフトウェア大手との密な協力関係によって、低迷するパソコンおよびサーバー事業を復活させようと狙う。
両社は今回の提携拡大によって、新製品の共同開発に注力し、2013年後半からその販売を始め、新製品に関するカスタマー・サポートの効率化も図る。
オラクルのマーク・ハード社長は今回の提携について、ITの簡略化とコスト削減を目指すオラクルの戦略の延長にあるものだ、と強調している。
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