元職員の渡航証は「無効」 エクアドルに迷いか

 【共同】書類は本物だが効力はない-。米当局がスパイ活動取締法違反容疑で訴追した中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン容疑者にエクアドルが用意したとされる「渡航証」の存在が報じられ、同国政府は27日、書類は本物だが正規の手続きを経ておらず、効力はないと説明した。AP通信などが報じた。

 元職員が亡命申請先のエクアドルに向かうには旅券に代わる渡航書類が必要とされる。書類発給に関するぎくしゃくした対応は、亡命受け入れの是非をめぐるエクアドルの迷いを反映している可能性もありそうだ。

 この書類の存在は、米国のスペイン語テレビ「ウニビシオン」が報じていた。「この書類を所持する者に対し、政治亡命目的でエクアドルに渡航することを許可する」と記されている。22日付で発行者は駐ロンドンのエクアドル領事。元職員の氏名のほか、頭髪と瞳は茶色、身長180センチで独身などと記されている。

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