サムスン、湾曲画面テレビを韓国で発売 〜大型OLED、1万3000ドル

 テレビ製造世界最大手の韓国サムスン電子(Samsung Electronics)は、画面中央部分がくぼんだ55インチ型有機ELテレビ(カーブドOLEDテレビ)の販売を韓国で開始した。価格は1万3000ドル。

 湾曲画面テレビは、同じ距離でどの角度からでも高画質を楽しめる、とサムスンは説明している。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、サムスンはまず、韓国国内20店舗で同製品の販売を開始する計画だが、その後の展開については明らかにしていない。

 サムスンやLG電子(LG Electronics)、ソニーらのテレビ製造大手は、既存の液晶テレビより軽量かつ省エネで画像も鮮明なOLED技術と、解像度を現行フルHD(高精細)の4倍に向上させた超高精細(ウルトラHD)という二つの技術に力を入れている。

 OLEDは、大型画面の大量生産が技術的に難しく、サムスンは長らくスマートフォン向けの小型OLEDディスプレイに特化してきた。

 ソニーは世界初のOLEDテレビ(11インチ型)を2007年に発表したが、その後、大型ディスプレイの生産効率化に苦戦。液晶テレビに比べて高額なOLEDテレビを購入する消費者がいない限り大きな損失につながると判断し、ここ6年間はOLEDテレビを生産していない。

 ソニーのテレビ事業は9年連続の赤字で、消費者向けOLEDテレビについては今後の事業方針を明らかにしていない。

 しかし、ソニーは2013年1月の米消費者電子製品見本市(CES)で超高精細56インチ型OLEDテレビの試作品を出展。また、OLEDパネルの製造手法開発についてパナソニックと協力関係にある。

 一方、サムスンは、製造コストを下げられるという見込みに基づき、OLEDテレビの宣伝に以前から注力している。

 サムスンは、大型OLEDテレビの市場が十分に拡大するまで、利益確保のために最低でも向こう数年間は既存のLCDテレビを主力製品として製造する必要がある、と業界専門家らは分析している。

 サムスンでは、家電部門の利益率が需要鈍化を背景に低下しており、2013年第1四半期には2%まで悪化した。

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