燃費技術開発、日産など4社が先行
- 2013年10月7日
- 米国ビジネス
燃費の改善でしのぎを削る自動車メーカーのうち、独自の技術開発ではメルセデスベンツ、クライスラー、ジャガー・ランドローバー、日産自動車の4社が先行している。
クリスチャン・サイエンス・モニターによると、欧州でディーゼル・エンジンを搭載したセダンやスポーツ多目的車(SUV)を販売してきたメルセデスは、米国で乗り心地や耐久性を高めたディーゼル車を再投入している。ディーゼル車に負のイメージを抱いている消費者マインドを覆せるかどうかが成功のカギとなる。
クライスラーの場合、代替燃料エンジンの開発よりも先に、車体の空気抵抗を改善した。ダッジの「ダート・エアロ」は抵抗係数がわずか0.285で、フェラーリ「F430」の0.33をも上回る。エアロの最大の特長は、速度やエンジン温度を感知するマイクロチップがフロント・グリルを開閉する機構だ。
ジャガー・ランドローバーはかつて、燃費と排ガスで最悪の部類に入るブランドとみなされていたが、人気車種への小型エンジンの搭載を進めた。4気筒エンジンを採用した4輪駆動のランドローバー「イヴォーク」は、高速走行で28マイル/ガロン(mpg)、2輪駆動のジャガー「XF」セダンは30mpgと優秀な数字を出している。
電気自動車(EV)「リーフ」を投入した日産の真の狙いは、代替エネルギーの発想に引かれる消費者だけでなく、より実用的な車を求める消費者にも売り込むことにあった。同車にはブルートゥース接続や暖房シートに加え、「ドライブ」モードにするとアクセルを踏まなくてもゆっくり前進するなど、ガソリン車並みの快適機能が搭載されている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ