アマゾン、スマートフォン開発に本腰か 〜 生産委託先としてHTCと交渉

 世界最大のオンライン小売企業アマゾン(Amazon)は、アマゾン・プライム(Amazon Prime)利用者向けに独自ブランドのスマートフォンを台湾HTC(宏達国際電子)と共同開発しているもよう。

 匿名希望の関係筋二人によると、両社の交渉は6月から始まっており、商談がまとまれば2014年にもアマゾン・ブランドのスマートフォンが発売される。

 ブルームバーグによると、アマゾンでは、同社が提供する各種のサービス(オンライン販売や動画配信、アプリケーション・ダウンロード)に簡単かつ迅速にアクセスできる設計のスマートフォンを増やすことで、自社サービスの利用者増を狙っている。

 情報筋によると、1機種は開発の最終段階にあるが、その発売に関する具体案は白紙状態で、また、ほかの機種はまだ構想段階にあり、HTCとの交渉が決裂する可能性も残されている。

 アマゾン・プライムは、2005年に開始された迅速配達サービスで、その後、映画やテレビ番組の逐次再生やダウンロードのサービスに進化している。

 アマゾンは、独自ブランドのスマートフォンを出すことで自社サービスの利用者を劇的に増やせると考えており、2012年にも台湾フォックスコンとのスマートフォン共同開発案が報じられた。

 今回、アマゾンは提携先をHTCに乗り換え、3種類のスマートフォンの開発を視野に入れているとみられる。

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