IBM、モノのインターネット構築を簡便化 〜 「自作キット」で市場拡大

 IBMとリベリウム(Libelium)は、検出器や検知器を使って天候やサーバー温度といった各種のデータを収集し、それをほかの端末と無線通信によって共有するコンピュータ「ワスプモート・モート・ランナー(Waspmote Mote Runner)」を開発した。

 ワスプモート・モート・ランナーは、検知器通信網の試験と導入を可能にする「自作キット」であり、いわゆる「モノのコンピュータ(Internet of Things)」の導入にともなう複雑さを解消するのが狙い。

 IBMがソフトウェア・ツール「モート・ランナー(Mote Runner)」を提供し、リベリウムがマザーボードの製造を担当する。

 コンピュータワールドによると、マザーボードには、ガスや酸素、二酸化炭素、動き、光などを検出する検知器が実装される。

 イーサーネットやシリアル・インターフェイスといった標準インターフェイスも実装されており、スマート・メーターや太陽光発電設備といった既存機器へのプラグインが可能。

 ワスプモート・モート・ランナーの価格は、検知器の種類によってドル換算で2121〜3489ドル。地質学者や気象学者など、複雑なメッシュ型通信網の導入に関心がある科学者向けに販促される。

 ソフトウェア・ツールのモート・ランナーは、ワスプモート・モート・ランナー向けにジャバ(Java)とCシャープ(C-Sharp)でプログラムを書くためのツール。MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)をはじめとするさまざまなデータ転送プロトコールをサポートする。

 ワスプモート・モート・ランナーは、次世代IPv6にも対応している。

 IBMは、データ転送プロトコールと端末相互接続に関する基準を策定する目的で、モノのインターネット・アーキテクチャー(Internet of Things-Architecture)連合と協力関係にある。

 同連合は、欧州連合(EU)をはじめ、シーメンス(Siemens)やNEC、日立を含む加盟各社から資金援助を受けて研究開発を進めている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 植民地から合衆国建国へ 18世紀半ば、現在のアメリカ東海岸にはイギリスの支配下にある...
  2. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  3. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  4. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  5. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  6. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  7.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  8. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
ページ上部へ戻る