777X生産地決定は14年初め〜ボーイング、1000億ドル分受注

 航空機製造大手ボーイングのジム・マクナニー会長兼最高経営責任者(CEO)は18日、次世代大型旅客機「777X」の生産地を2〜3カ月以内に決める考えを明らかにした。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、同社は17日、アラブ首長国連邦(UAE)で開かれたドバイ航空ショーで777Xの製造計画を正式に発表し、中東の航空会社からすでに計1000億ドルの大量発注を受けたことを公表した。

 ただ、2020年に予定する最初の引き渡しに向けて17年から始める生産をどこで行うかが決まっていない。第1候補だったワシントン州シアトル近郊のピュージェット・サウンド工場は、労働者が労使契約の延長を拒否したため、現在はこれに代わる生産地を検討中。

 マクナニー会長兼最高経営責任者(CEO)は「組み立て、翼や胴体部の製造、特定部分の生産など非常に詳細な計画を2〜3カ月以内に発表する。いくつかの選択肢がある」と述べた。

 ドバイで受けた中東からの大量注文は、エミレーツ航空、エティハド航空、カタール航空。その半分は古い航空機の買い替えだという。

 中東からの大量受注に対し、ルフトハンザやデルタなど欧米の航空大手は「政府から不当な支援を受けている」と不快感を示しているが、中東各社はこれを否定している。

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