元石油王の恩赦検討か ロシア憲法20周年で

 【共同】プーチン・ロシア大統領の諮問機関である市民社会発展・人権評議会のフェドトフ議長は4日、大統領の政敵で獄中にある元石油大手ユコス(破産)のホドルコフスキー元社長が、ロシア憲法採択20周年で恩赦の対象になる可能性があるとの見方を示した。恩赦に関する大統領との協議の後、記者団に明らかにした。

 石油王と呼ばれたホドルコフスキー元社長については、国内の改革派や欧米政府が政治犯として救済を求めてきた。支持率が長期低落傾向にあるプーチン氏は最近、改革派を一部取り込む政権基盤の再編を模索。元社長釈放を、その一環として検討している可能性がある。

 ロシア憲法は12日に採択20周年を迎える。同評議会は恩赦計画の策定を担当している。フェドトフ議長はホドルコフスキー元社長が恩赦されるかとの記者団の質問に「そうなると思う」と語った。

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