先々代法王の覚書出版 遺志に背いた秘書に批判も

 【共同】ポーランドで先々代のローマ法王、故ヨハネ・パウロ2世の覚書をまとめた本がこのほど出版され、論議を呼んでいる。信仰や神について記した個人的なもので、死後に全て焼却するよう厳命されていたからだ。本に編集した元秘書の枢機卿は「貴重過ぎて処分は犯罪に値する」と説明するが、故法王への裏切りとの批判も強い。

 ポーランド出身のヨハネ・パウロ2世の人気は今も高く、4月にカトリック教会で最高の崇敬の対象とされる「聖人」に列せられることが決まっている。本は1962—2003年の覚書を網羅し、英語版出版の予定もあるという。

 ロイター通信によると、1981年のある覚書は「私は主の言葉を愛しているだろうか」と自問し、「主よ、あなたの言葉によって生きられるよう助けたまえ」と求めている。

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