化学物質搬出数カ月遅れも シリア、OPCWに伝達

 【共同】シリア化学兵器の全廃計画で、シリア政府が化学兵器禁止機関(OPCW)に対し、遅れている化学物質の国外搬出の完了までさらに数カ月かかる可能性があると伝えていたことが20日、関係者の話で分かった。

 遅れが長引けば、6月末までに全廃する目標を達成できなくなる。アサド政権が故意に搬出を遅らせているとの疑いを深めている欧米諸国を中心に、批判や懸念がさらに高まるのは必至だ。

 OPCWは21日、オランダ・ハーグの本部で執行理事会を開き、計画の進行状況を協議するが、難航も予想される。

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