自動車在庫日数が急上昇〜悪天候受け、供給過剰の恐れ

 自動車の在庫日数が1月の悪天候を受けて急上昇し、メーカーによる供給過剰が懸念されている。

 オートモーティブ・ニュースによると、専門家はディーラーが抱える在庫と維持コストの拡大を受け、メーカーが急激な増産と高額なインセンティブを組み合わせた悪習に回帰するシナリオを危惧している。

 2月1日時点の平均在庫日数は、1カ月前の64日から88日に急増した。デトロイトのメーカー3社の在庫はいずれも100日を超え、経験則から理想とされる60〜65日をはるかに上回っている。

 一方の在庫台数みると、14年は1600万〜1640万台の販売が予測される中で、1日時点の在庫台数は356万台だった。1620万台が販売された07年の同日付在庫をわずかに超えたが、1660万台だった06年の台数は下回っている。

 在庫日数の場合、1月1日付(64日分)は過去10年間の平均と同じだったが、2月に入り平均の81日分を7日分上回った。

 日数は大半の場合、前月の売上率に基づいて計算される。メーカーは天候が回復すれば販売も持ち直すとみており、今のところ生産の削減を発表していない。

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