フェイスブック、ドローン構想を検討 〜 無人機によるネット接続サービス
- 2014年3月5日
- ハイテク情報
フェイスブック(Facebook)は無人飛行機を使ってインターネット接続サービスを提供する事業に食指を伸ばそうとしている。
テッククランチ誌およびニューヨーク・タイムズによると、同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、無人飛行機(ドローン)メーカーのタイタン・エアロスペース(Titan Aerospace)を6000万ドルで買収することで交渉しているとみられる。
タイタンのドローン(drone)は、太陽光発電システムを搭載し、上空6万5000フィートでの飛行が可能で、最長で5年間飛び続けられる。簡単にいえば、上空を飛び回る安価な人工衛星のようなものだ。
ドローンは、広範囲での無線インターネット接続を可能にするが、接続速度は既存の広帯域通信より遅く、データの転送量も大きくない。
しかし、通信基幹設備が行き届いていない遠隔地域に、携帯電話経由でのインターネット接続環境をもたらす点で、社会的意義があると言える。
フェイスブックが同計画を実現させるためには、技術的かつ法的な障害を克服する必要があり、実現にはしばらく時間がかかる。それに加えて、グーグル(Google)との競争に勝つ必要もある。
グーグルは、風船による無線通信網を世界の遠隔地で整備する構想を温めており、フェイスブックのドローン計画にとって脅威的な存在と言える。
タイタンが買収案に合意するかどうかはいまのところ不透明。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ