アカマイ、セキュリティとクラウド製品を強化 〜 国外の営業部隊を増強

 メディアや娯楽系企業向けコンテント配信網(CDN)提供最大手のアカマイ・テクノロジーズ(Akamai Technologies)は、年間売上高を2013年の16億ドルから2020年には50億ドルに増加させるという目標を改めて示した。

 インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、ウィリアム・ブレア・アンド・カンパニー(William Blair & Co.)のジム・ブリーン氏は、アカマイ増収の柱として、大企業向けのハイブリッド・クラウド電算サービスやセキュリティといった新たなサービスと製品を挙げた。

 アカマイは、企業向け販促でシスコ・システムズ(Cisco Systems)と提携しており、企業の支社や支店での需要拡大を期待できるとブリーン氏は分析。「シスコとの提携による売上高は、2014年下期から計上される」という見通しを示した。

 アカマイは新たな収入源として法人向けセキュリティとクラウド製品を強化しており、最近はそれらの販促を目的に営業人員を増やしている。

 一方、主力のCDN分野では、大手メディア顧客との契約を最近更新した。アカマイは顧客名を公表していないが、技術業界ではその大口顧客がアップル(Apple)という見方が強い。

 カナコード・ジェニュイティ(Canaccord Genuity)のグレッグ・ミラー氏は、アップルからの売り上げが、アカマイの現在の売上高の9%を占めると推定している。

 また、パイパー・ジャフレイのマイケル・オフソン氏は、米国以外の国際市場での事業成長を予想する。

 「アカマイの売上高全体のうち、現在の米国外売上高は30%程度と少ない」「アカマイに似た製品の国際的需要は高い」「2014年に同社が雇用を計画する新規営業人員の52%は、米国外の市場に重点を置くことになる」という見通しをオフソン氏は示している。

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