商品は買うより見て楽しむ〜ミレニアル世代は物欲なし
- 2014年5月6日
- アメリカ発ニュース
1980年代以降に生まれたミレニアル世代(Y世代とも)は、商品を実際に購入することより購入を想定してウェブサイトで検索したり見たりすることを楽しむ傾向が強いという調査結果が発表された。小売業者にとっては悩みの種が増えそうだ。USAトゥデイが伝えた。
若い年齢層専門の調査会社インテリジェンス・グループ(ニュージャージー州)がまとめた四半期報告書「カサンドラ・リポート」によると、14〜34歳のグループ1300人のうち、3分の1は「商品を買うより見て回る方が楽しい」、約50%が「買うつもりはなくても定期的にウェブで商品をブラウズ(閲覧)する」と答えており、eコマースが手段というよりは娯楽となっている傾向が示された。
インテリジェンス・グループはこうした行動を、「faux(にせの)」と「consume」を組み合わせて「フォーシューマリズム(偽の消費主義)」と呼んでいる。また、40%は「ブラウズしている時に欲しい物リストを作る」と答えたが、必ずしもそれが所有には結び付かないようで、35%は「所有するより必要な時だけ使うために全額を払う方がいい」と考えている。
こういう人々は「ノーオーナーズ(NOowners)」と呼ばれ、所有より利用できることを重視し、購入するよりも借りたり共有したり、取り替えたりすることを好むという。ミレニアム世代は購買パターンが従来の消費者と大きく違っており、インテリジェンス・グループのジェイミー・ガットフラウンド最高戦略責任者は「販売業者は考えを改める必要がある」と話している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ