電子たばこ、強まる警戒 米で拡大、健康面は不明

 【共同】米国の電子たばこ市場が急拡大している。禁煙が進み逆風のたばこメーカーは売り上げの落ち込みをカバーしようと意気込むが、健康への影響は不明な点もある。一般のたばこのような厳しい広告規制はなく、禁煙団体の警戒感は強い。米上院委が公聴会を開くなど議論が広がってきた。

 電子たばこは電気による熱で気化したニコチンなどを吸う商品だ。愛用者は2006年ごろ、数千人とされたが、現在は世界で数百万人規模に上る。米国内の売り上げは年間20億ドル(約2040億円)を超えるとみられる。

 以前はたばこと似た形をしたものが主流だったが、最近は万年筆のような形をした大きめの製品が人気を呼んでいる。ニコチンなどが入った液体をカートリッジに詰め替えながら使う。果物などの風味付きもある。

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