シリア首都の通行規制緩和 アサド政権、治安に自信

 【共同】反体制派のテロなどに備えて厳戒態勢が敷かれてきたシリアの首都ダマスカスで7月上旬、国防省など政府施設周辺の通行規制が一部緩和された。反体制武装勢力に対して軍事的な優位に立つアサド政権が、首都の治安掌握に自信を深めている表れとみられ、住民も歓迎している。

 中心部のウマイヤド広場に面した国防省や軍司令部周辺では、2012年夏から封鎖されていた道が通れるようになり、外壁に沿った目抜き通りの車線規制も解除。官庁が集まるカファル・スーセ地区の内務省付近でも通行規制が解除された。

 反体制武装勢力は12年7月、ダマスカスに本格攻勢をかけ、国防相ら政権中枢の4人が死亡する爆弾テロも起きた。これを機に治安当局は厳戒態勢を敷き、市内の通行規制や検問所は増える一方だった。

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