NTT、NEC、富士通が400Gbps伝送を実証 〜 最大1万キロの長距離転送に成功

 NTTとNEC、そして富士通の3社は、世界最高水準となる1チャンネルあたり毎秒400ギガビット(Gbps)級の伝送実験に成功した。

 コンピュータワールドによると、光ファイバー通信のバックボーン接続を提供できる技術を試した今回の実験では、数千キロから1万キロの伝送が実証された。毎秒400ギガビットという転送速度は、従来型システムの4倍にあたる。

 バックボーン接続は、通話やデータ通信の流れをまとめて、海底や大陸を横断する長距離の通信で高容量の接続を実現するもの。通信網内のファイバーには、これまでと同じものを使用できるが、両端の機器を変更する必要がある。

 現在、この種の接続の容量はファイバー1本あたり最大で毎秒8テラビットだが、新しい技術を使えば、それを24テラビットに拡大できる可能性がある。

 「24テラビットという速度は、600枚のDVDを1秒以内に送信できる速度だ」とNTTの広報担当者は説明している。DVDの容量は1枚につき4.7ギガバイト。

 今回の実証は、シーモス(CMOS=complementary metal-oxide-semiconductor)回路に実装できるアルゴリズムを使って行い、同技術が実現可能かどうかを検証した。

 3社は、光ファイバー上のひずみを加味するために、デジタル逆伝播法を用いて信号を処理し、それに合わせてアルゴリズムも調整した。同研究の結果、長距離伝送に必要な機器を減らすことができ、結果として使用電力も少なくなることが証明された。

 NTTでは、今回の成果を、デジタル・コヒーレント光伝送技術の実用化に向けた基礎と説明している。

 デジタル・コヒーレント光伝送技術とは、受信側に設置した光源と受信した光信号を干渉させるコヒーレント受信とデジタル信号処理を組み合わせることにより、受信感度を大幅に向上させる次世代の光伝送方式と位置づけられる。

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