シャープ、新型イグゾーを量産化へ 〜 クアルコムと共同開発の超省電力型

 シャープは、スマートフォンとタブレット向け省電力新型ディスプレイ「MEMS-IGZO」の大量生産を2017年に開始する計画だ。

 シャープは、クアルコム(Qualcomm)子会社のピクストロニクス(Pixtronix)と2012年に提携し、MEMS-IGZOの開発を進めてきた。MEMS-IGZO技術は、携帯端末以外に大型ディスプレイにも応用される可能性がある。

 コンピュータワールドによると、MEMS-IGZO技術は摂氏マイナス30度という極低温環境でもぼけない動画表示が可能のほか、既存の液晶ディスプレイ(LCD)と比べて色純度と色域に優れ、消費電力も少ないという特長がある。

 ピクストロニクスのグレッグ・ハインジンガー社長によると、新型ディスプレイ搭載端末の電池寿命は、使い方によってLCDの場合の最大2倍に拡大する。

 同社長によると、MEMS-IGZOディスプレイは「プログラム可能」のディスプレイ。たとえば、表示コンテントが動画またはテキストかによって消費電力を調整でき、色域や濃度、忠実性も端末の利用状況によって調整可能。

 シャープは、ピクストロニクスからMEMS(microelectromechanical systems)技術のライセンス供与を受けている。

 IGZO(indium gallium zinc oxide)は、MEMSシャッターに使用されるシャープの半導体技術。MEMS-IGZOディスプレイは、既存のLCD製造設備を使って製造される。

 シャープはこのほど、MEMS-IGZOディスプレイの最新の試作品として、7インチ型のWXGAタブレットを披露した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る