政府、捕鯨計画の策定加速 南極海で頭数削減へ

 【共同】政府は、2015年度からの再開を目指す南極海での調査捕鯨に関する新計画の策定作業を加速する。捕獲するクジラの頭数の大幅削減も検討している。スロベニア南部ポルトロジュで18日まで開かれた国際捕鯨委員会(IWC)総会で反捕鯨国が示した強い反発も考慮し、捕獲数を極力絞り込むことで国際社会の理解を得たい考えだ。

 菅義偉官房長官は19日の記者会見で、総会で日本が計画を策定する南極海での調査捕鯨を事実上先延ばしすることを求めたニュージーランド決議案が可決されたことに関し「極めて遺憾だ。日本の取り組みは国際法に完全に合致している」との認識を示した。西川公也農相は閣議後の記者会見で、南極海での調査捕鯨再開に関し「各国と意見調整しながら、方針通りに進めていきたい」と述べた。

 水産庁は既に、南極海で捕獲するクジラの種類を、ミンククジラだけに限定する方針を明らかにしている。併せて捕獲数は「科学的な目的を満たすために必要なサンプル数に限定する」とした。政府はこれらの前提に立てば従来の計画で最大935頭としていたミンククジラの捕獲数の大幅削減が避けられないとの判断に傾いている。

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