遠のく「大統領の家」 警備強化、観光にも影

 【共同】ホワイトハウスに男が侵入した事件に衝撃を受けた大統領警護隊(シークレットサービス)が、ホワイトハウス前の通行規制を検討している。内外の観光客が押し寄せる米首都随一の観光スポットは「開かれた国」の象徴であり、規制には反対論も根強い。

 歩行者天国になっているホワイトハウス北側のペンシルベニア通りは、市民の生活道。建物から約80メートルの柵の前で観光客が記念撮影に興じ、大統領に自らの主張を届けたい市民が集会を行うなど終日にぎやかだ。

 しかし男が高さ約2.3メートルの柵を乗り越え、建物に到達した19日の事件が、警備体制の抜本的な見直しを迫った。警護隊OBは米紙に「爆発物を持っていたら、ホワイトハウスは占拠されていた」と指摘した。

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