超大型望遠鏡の建設開始へ 直径30メートル、日本など5カ国
- 2014年10月6日
- 世界のニュース
【共同】日本など5カ国の国際協力で進む超大型望遠鏡「TMT」の建設が、ハワイ島で7日に始まる。星や銀河の光を集める「目」の主鏡は直径30メートルで、完成する2022年3月時点で世界最大。宇宙で最初に生まれた星の観測や、生命が存在する可能性のある、地球に似た惑星の発見を目指す。
現在、世界最大級の日本の「すばる望遠鏡」(直径8.2メートル)の主鏡は1枚の鏡だが、TMTの主鏡は、1辺72センチの六角形の分割鏡を492枚並べた構成となる。すばるに比べ、光を集める力が13倍、天体を細かく見分ける解像度が4倍向上。東京から大阪にある1円玉を見分けられるほどの能力という。
TMT計画日本代表の家正則・国立天文台教授は「TMTで、宇宙の謎を解くチャンスが大きく広がる」と話している。
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