モバイル決済は5年で主流に?〜店頭での利用は10倍増か
- 2014年11月20日
- 米国ビジネス
米国では2019年までにモバイル決済が広く普及するとの予想を、市場調査フォレスター・リサーチが発表した。
ニューヨーク・タイムズによると、フォレスターがペイパル(PayPal)、ベリフォン(Verifone)、ビザ(Visa)といった電子決済関連12社の見解をまとめた報告書は、携帯電話を使った決済は急速に拡大しており、19年には1420億ドルに達すると見込んでいる。
グーグル、ペイパル、AT&Tなどは長年、独自のモバイル決済方式の開発に取り組んできた。まだ大きな弾みはついていないが、フォレスターはこの市場が過去5年間に成熟しており、今後5年間のどこかの時点で決済の主流になると見ている。フォレスターのアナリスト、デネ・キャリントン氏は「皆がスマートフォンを持っているというだけではなく、スマホへの依存度が高まり、より多くの機能を求めるようになってきた」と分析している。
初の本格的なeコマース対応商品となりそうなアップルのモバイル決済方式「アップル・ペイ」は、小売店での対面式モバイル決済の普及を加速させると見られ、フォレスターはこの市場が19年までに340億ドルに達し、対14年比で10倍近くに増加すると見込んでいる。
ただし、向こう5年間で最も大きく成長する分野はアプリケーションや携帯電話用ウェブサイトを介して行った購入に対する遠隔モバイル決済になる可能性が高く、19年までに米市場は910億ドルに達すると予想される。
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