マラリア死亡率ほぼ半減 WHO、2000年以降

 【共同】世界保健機関(WHO)は9日、世界のマラリアに関する最新の報告書を発表、2000年から13年の間にマラリアにかかって死亡する人の割合が47%低下したと指摘した。死亡率がほぼ半減したことになり、チャン事務局長は、マラリアとの闘いは「素晴らしい業績を挙げている」と強調した。

 報告書によると、蚊を寄せ付けないために殺虫剤を含む素材で作られた蚊帳が急速に普及。アフリカでマラリアに感染しやすい環境に住む人のうち、04年には3%しかこうした蚊帳を使用していなかったが、13年には49%に急増した。

 ただ、13年でもマラリアの症例は世界全体で推定1億9800万件、死者は推定58万4000人に上った。

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