イスラム国に忠誠か シドニー立てこもり容疑者

 【共同】オーストラリアのシドニーで起きた立てこもり事件で、イランのファルス通信は15日、同国出身の自称イスラム聖職者とされる容疑者の男が先月、自身のウェブサイトで過激派「イスラム国」とバグダディ指導者に忠誠を誓っていたと報じた。

 男はイランの国教であるイスラム教シーア派から、イスラム国と同じスンニ派に改宗したことも表明したという。ただ、これまでのところ男とイスラム国との組織的なつながりを示す証拠は見つかっておらず、一方的に忠誠を誓った可能性がある。

 イラン外務省のアフカム報道官は同日、事件を非難する声明を発表。「20年前にオーストラリアに難民として渡った男の記録や精神状態について、豪当局と議論した」と、一定の情報提供を行ったことを明らかにした。

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