過酷尋問の犯罪捜査を 米紙社説「前副大統領も」

 【共同】ニューヨーク・タイムズ(電子版)は21日、上院情報特別委員会の報告書で問題となった中央情報局(CIA)によるテロ容疑者への過酷な尋問に関し、オバマ大統領が「完全かつ独立した犯罪捜査」を許可する必要があるとの社説を掲載した。

 「拷問を加えた者やその上司らを訴追せよ」と題した社説は、捜査対象にはチェイニー前副大統領やCIAのテネット元長官などが含まれるべきだと主張。「拷問」手法を考案した心理学者らや実行したCIA職員らも対象になり得るとした。

 米司法省は、報告書の中に違法な活動はなかったとして訴追しない方針を示しているが、社説は報告書に示された過酷な尋問は国内法や拷問禁止条約で禁じられた「犯罪」だと指摘。「報告書を読み、誰も責任を問われずに済むと結論づけるのは不可能だ」とした。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る