2015年CES、自動車業界見本市の様相も 〜 6日開幕、過去最高の規模に

 世界最大の消費者電子製品見本市(CES)が6日からラスベガスで開かれる。米国の各報道からは、今回のCESを象徴するのは、モノのインターネット(Internet of Things=IoT)と身体装着型端末、自動車向けIT、そしてスマート住宅と言えそうだ。

 フォード・モーターのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)が自動車メーカーのトップとして初めてCES開幕の基調講演を行うことでも、CESと自動車業界がどれほど密接になったかがうかがえる。

 スマート住宅製品は過去にも出展されたが、今回は専用の展示スペースが初めて設けられている点で、主催者の米消費者電子製品協会(CEA)がスマート住宅技術と関連製品に寄せる期待の大きさが分かる。

 日本勢の動きとしては、パナソニックやソニー、シャープが4Kテレビや8K映像機器のほか、身体装着型端末、そのほかのデジタル電子製品を出展するが、パナソニックは車載用電池、東芝は安全運転システム向け画像認識用電子部品、シャープは車載用液晶パネルを披露することから、車載ITへの重点移行が浮き彫りとなる見込みだ。

 一方、韓国サムスンは、インターネットで家電を制御するプラットフォームを全面に打ち出し、脱スマートフォン路線を鮮明化させる。かたやLG電子は、「量子ドット・テレビ」と呼ばれる新型液晶テレビを披露する。

 また、今回は中国メーカーの出典が激増することも特徴の一つとなる。

 今回のCESには、約50ヵ国および地域から過去最高の約3600社が参加し、約140ヵ国および地域から15万〜16万人が来訪すると予想される。

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