レノボもARMチップ搭載サーバーを開発へ 〜 性能を強めながら省電力を狙う

 中国のレノボ(Lenovo)は、英ARMが設計したプロセッサーを採用したサーバーの開発を進めている。

 サーバー業界では昨今、インテル(Intel)製のプロセッサーの代わりにARM設計のプロセッサーを搭載する動きが強まっている。

 その背景には、クラウド・サーバーの需要増を受けて、電力消費量の少ないプロセッサーを使うことでデータ・センターの電力消費量を抑えようという業界動向の強まりがある。

 コンピュータワールドによると、レノボはARM設計チップ搭載サーバーを単独開発せずに、英国拠点のサイエンス・アンド・テクノロジー・ファシリティーズ・カウンシルと共同開発している。

 両社は、プロセッサーの性能を向上させながら電力消費量を抑えられるサーバーを開発可能かどうかに焦点を合わせて研究している。

 ARM設計のチップはこれまで、スマートフォンやタブレットといったモバイル機器に搭載されてきた。電池容量が制限されるモバイル機器では、電池持続時間を長引かせるためにチップの電力消費量を抑えることがもっとも重要な要素となるためだ。

 一方、データ・センターに設置されるクラウド・サーバーでは、アプリケーションを稼働させる負荷がさらに強まっていることから、性能向上が求められると同時に、データ・センターの電力消費量が増えているためにサーバーの省電力化という圧力も強まっている。

 そこで、サーバーを強力化させながら省電力を同時に実現できるかどうかに関心が集まるようになった。

 ヒューレット・パッカード(HP)はARM設計チップをクラウド・サーバーにすでに採用しており、デル(Dell)でもその最終実験を進めている。

 サーバーの出荷台数で世界1位と2位の両社がARM設計チップに移行していることから、IBMからx86系サーバー事業を買い取ってHPとデルを追いかけるレノボとしては、いつまでもインテル製チップを使い続けるわけにはいかないという状況に直面している。

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