中間貯蔵施設用地に初搬入 福島原発事故の除染廃棄物
- 2015年3月13日
- 日本発ニュース
【共同】東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土壌や廃棄物を保管するため福島県内に建設する中間貯蔵施設をめぐり、政府は13日午後、同県大熊町の仮置き場から運び出した廃棄物を建設予定地内の保管場に初めて搬入した。同様に保管場がある双葉町でも同日、搬入が予定されていたが町内の調整がつかず延期。地元の理解を十分得られないまま「前例のない迷惑施設」が船出した。
望月義夫環境相は閣議後の会見で「搬入開始は福島の再生、復興の大きな一歩。受け入れてくれた地元に感謝したい」と述べた。
中間貯蔵施設は福島復興の鍵を握る巨大プロジェクトで、総工費は約1兆1000億円。第1原発周辺で羽田空港に匹敵する約16平方キロを取得し施設を建設する計画で、県内約8万8000カ所に廃棄物が仮置きされる状態の解消が期待されるが、地権者約2400人との用地取得交渉が難航し、本格稼働の見通しは立っていない。今後1年間は輸送上の課題などを探る「試験輸送」と位置付け、小規模の作業にとどまる。
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