NECと鴻海、アイアース構築で提携 〜 データ・センター機能を拡充&商用化

 NECと電子製品受託生産大手のフォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology Group、鴻海科技集団)は、企業向けアイアース(IaaS=infrastructure-as-a-service)のプラットフォームを共同開発することで提携した。

 ビジネス・クラウド・ニュースによると、NECは、同サービスの基本となるデータ・センター運営管理ソフトウェアと通信網技術を提供し、フォックスコンは自社の高雄データ・センターで同サービスをホストする。

 「SDN(software-defined networking)技術に対応したフォックスコンのデータ・センターの商用化に貢献できて光栄だ。仮想化されたデータ・センターによって、IT資源の柔軟な設定と迅速なプロビジョニング(需要を予想し、資源を計画的に調達し、利用側の必要に応じたサービスを提供できるように備えること)が可能になり、データ・センターの運営会社と利用企業の両方に大きな利点をもたらす」と、NEC海外事業部門担当執行役員常務の森田隆之氏は話している。

 「NECはSDN分野の第一人者であり、世界中で数百という導入実績を持っている。その広範の経験とノウハウを活かして、台湾にあるフォックスコンのデータ・センターの円滑な運営をサポートしていく一方で、協力関係を拡大してフォックスコンのデータ・センター事業の世界的な拡大を促進していきたい」と同氏は述べた。

 NECはまた、同提携のもとに、企業顧客との連絡網を直接提供する。フォックスコンは、データ・センター利用企業との直接的な関係をそれほど持たないため、両社の提携は相互補完できると期待される。

 フォックスコンのエド・ウー上席副社長は今回の提携について、「当社の持続可能の事業戦略にとって情報処理技術は欠かせない。NECのような主導的企業と協力して当社のデータ・センター・ソリューションを拡充し、情報通信技術ソリューションの包括的な製品群を強化できることを嬉しく思う」と述べた。

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