日産やホンダ、日本製部品の採用増やす
- 2015年5月4日
- 自動車関連
円安基調が続く中、日産自動車とホンダが日本で組み立てる車への国産部品の採用を増やしている。
サプライヤービジネスによると、日産は現在、ミニバン「セレナ」に韓国と中国からの輸入部品を多数使っているが、2016年型からは日本製部品を大幅に増やす。国産に変える部品はばね、ねじから大型部品まで30点を超える見通し。
ホンダも前後3列、6人乗りのミニバン「ジェイド」ですでに同様の方針を取っている。開発初期は円高で国内部品の割合を65%程度(金額ベース)と計画したが、発売時にはこれを80%まで引き上げた。
過去2年間、円相場は軟調に推移しており、日本で組み立てを行う自動車メーカーにとって輸入部品は割高になった。同時に部品を安く調達していた外国で人件費が上がり、採算性は日本製部品と比べて大きな差がなくなった。
日本では賃金がまだ大きくは伸びておらず、トヨタ自動車の今春の労使交渉は組合員の平均賃上げ率3.2%で妥結した。
日本製部品への切り替えは、車のモデルチェンジが増えるに従って勢いが強まりそうだ。
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