トヨタとホンダ、今年も最良〜サプライヤーの取引先評価
- 2015年5月20日
- 自動車関連
自動車業界のサプライヤーにメーカーを評価してもらう恒例の調査で、2014年もまたトヨタとホンダが最良の取引先に選ばれた。日産、FCA US(旧クライスラー)、GMはいずれも低評価だった。
デトロイト・フリー・プレスによると、調査を行ったのは、自動車メーカーとサプライヤーの関係を研究するプランニング・パースペクティブ(ミシガン州)。トヨタとホンダは14年連続で最高評価を獲得した。
プランニング・パースペクティブは、サプライヤーとメーカーとの関係がいかに良好かを示す指数をWorking Relationship Index(WRI)と呼び、トヨタとホンダは14年に平均8.7%、WRIを向上させた。ジョン・ヘンキ最高経営責任者(CEO)は「フォード、日産、クライスラー、GMが指数をそれぞれ8.7%向上させれば、20億200万ドルもの営業利益増大につながる」と指摘した。
自動車メーカーはサプライヤーに対して、可能な限り低い値段で最高の技術を出させようとするが、この手法は往々にして敵対関係を生む。メーカーの仕入れ部門は、生産量が増え、最新のテクノロジーを搭載した新型車を発売する際にも費用がかからないことを望む経営陣やウォール街の投資家たちから常に圧力を受けているからだ。
最もサプライヤーに協力的なメーカーと評価されることが、必ずしもその会社の収益にはつながらないかも知れない。しかしヘンキCEOは「値下げへの固執は必ずしも節約につながらず、サプライヤーが最良の技術的才能や革新的技術を提供しないと決断する場合には特にそれが該当する」と付け加えた。同氏によると、トヨタとホンダは従来から、サプライヤーに対して公平かつ正当な会計面での取引、一貫した誠実な契約、サプライヤーの知的財産に価値を認め保護する態度を貫いていることで、競合他社とは一線を画している。
プランニング・パースペクティブの調査はティア1サプライヤー400社以上に所属する営業担当者541人を対象に行われた。
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