タカタ全米でリコール倍増〜過去最大3380万台

 運輸省道路交通安全局(NHTSA)は19日、タカタ製欠陥エアバッグの米国でのリコール(無料の回収・修理)対象を、これまでのほぼ倍の計約3380万台に拡大すると発表した。タカタがエアバッグに欠陥があることを認め、運輸当局が強く求めてきたリコール拡大に同意したと説明している。これまで拡大に消極的だったタカタは方針を大きく転換した。ロイター通信によると米国の自動車リコールの台数としては過去最大。タカタの経営に一段の打撃となりそうだ。

 タカタ広報部は「(日本)国内でも同様のリコールが発生する可能性がある」と話しており、日本でも影響が出る見通しだ。

 タカタは、問題が起きやすい高温多湿地域の南部州などの600万台に限っていた助手席用エアバッグのリコールを、全米の1620万台に広げる。既に全米で実施していた運転席用は970万台から1760万台に拡大する。

 対象台数は昨年の米新車販売台数の約2倍に相当する。タカタ製エアバッグのリコールは日本を含む世界で約3600万台に上っており、今回の拡大分を加えると5000万台を大きく超える。

 問題のエアバッグは作動時にガス発生装置が破裂し、金属片が飛び散って乗員がけがをする恐れがあり、関連事故により米国とマレーシアで少なくとも計6人が亡くなった。

 フォックス運輸長官は19日に記者会見し「欠陥のあるガス発生装置ができるだけ早く安全な製品に交換されるよう手続きを進める」との考えを示した。ことし2月20日から、タカタに1日当たり1万4000ドルの罰金を科してきた措置は停止した。

 タカタの高田重久会長兼社長は「NHTSAや自動車メーカーと協力し、安全性向上のためにあらゆる手段を講じる」との声明を発表した。

 米国でのリコール対象には日米欧の自動車メーカー計11社のモデルが含まれる。日本メーカーはホンダとトヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車、マツダ、富士重工業の6社が対象。(共同)

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