ソニー、オプティカル・アーカイブを買収 〜 法人向けストレージ市場に進出

 ソニーは、法人向けより消費者向け製品の会社として知られるが、フェイスブック(Facebook)の元幹部が立ち上げた光学データ・ストレージ企業を買収することで、データ・センター向けの法人用ストレージ市場に進出する。

 ソニーが買収したのは、フェイスブックのハードウェア設計責任者だったフランク・フランコフスキー氏によって2014年に起業されたオプティカル・アーカイブ(Optical Archive)という新興企業。買収額は明らかにされていない。

 同氏は、オープン・コンピュート・プロジェクトという企業連合を指揮して、オープン・ソース設計によるデータ・センター向けサーバーや通信網機器の最適化と効率化を主導した人物としても知られる。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ソニーは、オプティカル・アーカイブを同氏から買い取ることで、オプティカル・アーカイブのストレージ技術を自社の光学記憶媒体製品群と統合して新製品を開発し、顧客企業に販促する計画だ。

 オプティカル・アーカイブは、製品や製品計画を正式に開示したことがないため、ソニーがどのような製品や技術を自社製品に統合するのか不明。

 ただ、フランコフスキー氏は、従来のテープや長期データ・ストレージのように、頻繁には更新されない記憶媒体の代替製品を開発することが事業の根底にあると説明していた。同氏は、光ディスクが低コストで転送速度も速く耐久性もあるため、最善の選択肢だと考えている。

 ソニーには、ブルーレイに代表される大容量または高速の記憶媒体製品がいくつかある。同社は従来、それらの製品を消費者向け用途に限定してきた。

 近年では、企業各社のデータ激増や、長期保存用データの蓄積増大によって、データ保管需要が高まっている。そういった市場動向を受けて、ソニーは既存の記憶媒体技術を転用することでデータ・センター向けの法人用長期データ保管製品事業を強化し、新たな収入源の創出を狙うものとみられる。

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