ディズニー、身体装着型接続玩具を開発 〜 秋から投入、「生態系」を構築へ

 ウォルト・ディズニー・カンパニー(Walt Disney Co.)は、子ども向け身体装着型インターネット接続玩具「プレイメーション(Playmation)」を10月に市場投入する。関連アクセサリーやソフトウェアを継続的に提供し、独自の生態系構築によって長期的に売り上げを伸ばしたい考えだ。

 ディズニーはプレイメーションの開発を3年前に開始した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、プレイメーションは、「マーヴェル(Marvel)スーパーヒーロー」として知られるディズニーの人気キャラクター「アイアン・マン(Iron Man)」の手袋や、「ハルク(Hulk)」の握り拳を子どもたちが身に着け、インターネットからダウンロードする物語に沿って、アクション人形と、または子供たち同士で遊ぶことができるというもの。

 ディズニーは、プレイメーションをモノのインターネット(IoT=Internet of Things)のアプリケーションと位置づけている。子どもたちがスクリーンの前にじっと座ったままになるのを嫌い、身体を動かして遊べるようなデジタル端末を欲する保護者向けに販促する考えだ。

 プレイメーションが商業的に成功すれば、子どもたちは新しいアクセサリーや、インターネットからダウンロードする「ミッション」を買い続けることになる。

 ディズニーはプレイメーション製品群を長期的に拡充することで、1回遊んで終わりの玩具ではなく、マイクロソフト(Microsoft)のエックスボックス(Xbox)のような「生態系」の構築を目指している。

 プレイメーションの基本パックは120ドルで、アクセサリーは15ドルから。「ミッション」の価格は未発表。

 プレイメーションは、おもに赤外線検知器と無線経由で通信可能となる。タブレットといったワイファイ対応端末でミッションをダウンロードし、ブルートゥース(Bluetooth)経由で玩具に転送する。

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