富士通、ミドクラとの提携を拡大 〜 オープンスタック基盤のクラウド構築で

 富士通は、オープンスタック(OpenStack)基盤のプライベート・クラウド・プラットフォームの一要素として、既定の通信網プラグイン(plugin)の一つである「オープン・ヴィスイッチ(OVS=Open vSwitch)」の代わりにミドクラ(Midokura)の通信網仮想化ソフトウェア「ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット(MEM=Midokura Enteprise MidoNet)」を採用することを明らかにした。

 オープンスタック通信網レイヤー向けオープン・ソース構想であるニュートロン(Neutron)は、異なるバックエンドのプラグインを利用する。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、MEMの最新版は、仮想ポート・フロー追跡機能のサポートやボーダー・ゲイトウェイ・プロトコール設定(Border Gateway Protocol Configuration)、セッション・ビューの改善、パペット(Puppet)やドッカー(Docker)といったコンテイナーをサポートすることが特徴。

 富士通とミドクラはこれまでも提携関係にあり、富士通は、オープン・ソース構想「ミドネット(MidoNet)」のおもな技術提供企業として知られる。

 MEMとミドネットは、数千の仮想ポートに展開できる拡張性が強みの一つ。

 ミドクラは、富士通を含むOEM(original equipment manufacturer)およびシステム・インテグレーターに対し、クラウド電算導入におけるMEMとミドネットへのサポートを呼びかけている。

 ミドクラによると、現在は約25社と提携を結んでおり、特にプライベート・クラウド分野で需要が伸びている。

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