クリスマス・カップ論争勃発〜欧米のスタバで
- 2015年11月12日
- 米国ビジネス
コーヒーチェーン大手スターバックスがホリデーシーズン向けにデザインしたクリスマス仕様の紙カップに対し、キリスト教徒の間から批判の声が上がっている。
クリスチャン・サイエンス・モニターによると、スタバの新カップは昨年までと同様、赤地の中央に緑色のロゴが配されているが、今年は赤い部分が無地でトナカイや雪だるまがあしらわれていない簡素なデザインになっている。
これに対し、キリスト教徒で英国会保守党のデビッド・バローズ議員は「消費者主導の変更というより、同社の政治的正当性を主張するのが理由のような気がする」と述べ、スターバックスがキリスト教色を出すことを避けたと批判した。
スターバックスのジェフリー・フィールズ副社長は、今年のカップにクリスマスを連想させるデザインを採用しなかった理由を「去年まで私たちはホリデー用カップで物語を伝えてきた。今シーズンは私たちすべての物語を受け入れるため、あえて純粋なデザインにした」と説明した。クリスマスはキリスト教の行事ではあるが、さまざまな宗教や考え方の人たちにも楽しんでもらいたいとの願いを込めたという。
クリスマスの時期に商品デザインなどで不評を買うのはスターバックスだけではない。
米家族教会(AFA)は毎年、「クリスマス」の単語を使う頻度に基づいて大手小売業者を評価する「いたずらっ子か良い子かの成績表(Naughty or Nice list)」を公表している。それによると、前者にはバーンズ&ノーブル(Barnes & Noble)やステイプルズ(Staples)が含まれる。スターバックスは現時点で「クリスマスをあまり頻繁に使わない」との理由で「中間(medium)」と評価されている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ