ベライゾン、5Gを1月に実験 〜 データ転送量の増加に対応、商用化は2017年

 ベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)のローウェル・マキャーダム最高経営責任者(CEO)は、イグニッション(IGNITION)という技術業界会議の席上、次世代高速無線通信技術の5Gを本社内で1月に実験し、2017年に商用化する見通しを明らかにした。

 ビジネス・インサイダーによると、ベライゾンは、5Gを「近いうちに」実験することを9月に表明していたが、商用化の時期については「2017年以降になる」というあいまいな表現にとどめていた。

 マキャーダム氏によると、5Gの実験は、ニューヨーク本社で最初に実施されたあと、ボストンとサンフランシスコ、ニューヨーク市に拡大される。5G通信網の速度は、ベライゾンの現行サービスである平均5Mbps(メガビット毎秒)の最高200倍に達する見込み。

 ベライゾンが5G通信網を他社に先駆けて実験する背景には、いくつかの理由がある。最大の要因はデータ転送量の増加だ。典型的な携帯電話利用者による月間データ転送量は2.4GBだが、2020年までにはそれが14GBに増える見込み。

 ベライゾンの無線通信網トラフィックの70%は、動画逐次転送によって占められる。また、ベライゾン通信網のトラフィックは毎年75%で拡大している。動画転送によるデータ・トラフィックは向こう5年間に毎年55%で増えると予想される。

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