カーター元大統領の 「平和の鐘 」の鐘楼を建築〜ジョージア日米協会
- 2022年7月7日
- ニュース
ジョージア日米協会とジョージア日本人商工会は、在アトランタ日本国総領事館および日本貿易振興機構(ジェトロ)アトランタの後援のもと、カーター・センターの敷地内にあるジミー・カーター元大統領の「平和の鐘」を吊り下げる日本の伝統的な鐘楼を建築する。
この鐘楼は、日本とジョージア州の人々の友好のシンボルとなる ことが期待され、日本とジョージア州の関係深化に向けたカーター元大統領の貢献に対する認識を高めると同時に、日本とジョージア州の経済、文化、教育、政治面の結びつきの強さを示す。
「平和の鐘」の鐘楼は、鐘がもともと置かれていた広島県三次市甲奴(旧甲 奴町)の正願寺の鐘楼を模し、甲奴町の大工の指揮のもと施工される。
7月8日には地鎮式が行われ、曹洞宗北アメリカ国際布教総監部(代表:国際布教総監 秋葉玄吾)による伝統的な仏教儀式が行われる。
また、テープカットとオープニングセレ モニーは、カーター大統領の98歳の誕生日である10月1日の前日にあたる2022 年9月30日午後4時から行われる予定。
第二次世界大戦中、全国に金属回収令が発令され、甲奴町の正願寺の梵鐘は呉海軍工廠に供給された。この時、日本中の梵鐘の 95%が失われたと言われている。しかし、正願寺の梵鐘が弾丸になる前に終戦を迎え、戦後、この鐘は英国に渡り 、英国人ジェームス・テイラー氏のもとに一時期保管されていた。1958 年に父の遺品を整理していた息子のミロス・テーラー 氏がこの鐘を発見、1982 年にこの梵鐘とともにフロリダ州イース
ト・オレンジ・パークに移住した。1985 年に英国に戻ることになったミロス氏はこの鐘を売りに出したところ、これを知ったジョージア日本人商工会と在アトランタ日本国総領事館は梵鐘を購入するための寄付を呼びかけ、1985年7月24日、カーター・センター建設と日本庭園着工を記念し、カーター元大統領の世界平和推進活動への感謝を込めて、日本人コミュニ ティを代表し、野々山忠致総領事と荒木博光ジョージア州日本商工会議所会長が、カーター 元大統領夫妻にこの鐘を寄贈した。
本プロジェクトの詳細はジョージア日米協会のウェブサイトで確認できる。
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