ヤフーをめぐる買収合戦の可能性も 〜 グーグルやタイム誌も買い取り提案か

 ヤフー(Yahoo)買収案をめぐる各社の動きが騒がしくなっている。

 まず、ヤフー取締役会は、ヤフーを買収する案またはヤフーの事業を買い取る案に関する提示の締め切りを、従来の4月11日から18日に延期した。

 また、提示に名乗りをあげる候補社として、これまでのベライゾンに加え、グーグルやタイム誌、複数の投資会社も参戦する見込みとなった。

 マイクソソフトもヤフーの事業を買収する案を検討している、と一部では報じられており、買収合戦に発展する可能性が高まっている。

 かたや、ヤフー・ジャパンの大口株主であるソフトバンクは、ヤフーに対して買収案を提示しないものの、ヤフー・ジャパンがヤフーに払っているブランド使用料の減額を要請することを検討しているもよう。

 ブルームバーグによると、ヤフー・ジャパン株も含めてヤフー買収に強い興味を持っているとみられるベライゾンでは、ヤフーのマリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)の退陣を条件にして買収案を提示するとみられる。

 グーグルやタイム誌、投資会社の買収案詳細はいっさい不明。業界専門家によると、グーグルとタイム誌は、ヤフーのウェブ事業の買い取りに関心を持っている可能性が高い。

 経営再建に注力しているヤフー取締役会は、身売りをはじめウェブサイト検索サービスやインターネット広告といった中核事業を売却する再建策を模索している。ただ、メイヤー氏は、自力での再建策をあきらめていないと伝えられる。

 しかし、ヤフーの大口株主である投資会社大手は、ヤフーの現経営陣の退陣と事業売却を要求する書簡をすでに送り、抜本的改革による再建策を実行するよう圧力を強めている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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