フォード、本社を近代化へ 〜 10年かけシリコンバレー型に

 フォードは12日、ミシガン州ディアボーン本社施設を今後10年かけて統合・近代化し、シリコンバレー風のモダンなキャンパスに整備する計画を発表した。

 ロイター通信によると、フォードは1950年代に建設された建物を含め、従業員約3万人が勤務するディアボーンの敷地(750万平方フィート)に70棟の本社屋や技術開発施設を置いている。整備計画によって、大きく分けてエンジニアリング・研究開発(R&D)と本社機能の2カ所に集約する。

 フォードは投資額を公表していないが、動画投稿サイトのユーチューブで新社屋の完成予想図を含むビデオをストリーミング配信した。それによると、緑や樹木に囲まれた建物は大部分にガラスが使われ、キャンパスは屋根付きの歩道や散歩道を通じて「歩けるコミュニティ」となる。さらには、自動運転車や必要な時に乗れるシャトル、電動バイクのほか、高速無線ネット接続など、フォードが人材獲得でしのぎを削るハイテク企業並みの設備やサービスも整えられる。

 フォードはディアボーン・トラック工場で主力車「F-150」ピックアップを生産しているが、米州部門のジョー・ヒンリクス社長はビデオの中で「改装によって生産能力が損なわれることはない」と述べた。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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