米印、原子力協力を拡大 「核なき世界」と矛盾も

 米国とインドは7日、東芝の米子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)によるインドでの原子力発電所建設で基本合意した。中国をにらんで戦略関係強化に動く米印は原子力協力を拡大。核拡散防止条約(NPT)未加盟の核保有国インドを例外扱いするオバマ政権の姿勢は「核兵器なき世界」の理念に逆行するとの批判もつきまとう。

 オバマ大統領とモディ首相の会談後に発表された共同声明は合意を「(2008年発効の)米印原子力協定の約束を結実させる」とたたえた。

 協定は、中国に隣接する民主主義国インドとの連携を重視するブッシュ前政権が推進。原子力関連資機材の輸出管理を行う日米など原子力供給国グループ(NSG)は、1974年に核実験を行ったインドに禁輸措置を講じてきたが、米国が主導して例外的に禁輸を解除、被爆国の日本も追随した。(共同)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る