東京ガスは21日、米国テキサス州で開発が進むシェールガス事業に参画したと発表した。ガス田権益の一部取得や設備投資に最大約80億円を投じる。資源安により権益の取得価格が低下していることから、投資額を抑え優良な権益を取得し、将来的な利益確保を狙う。
シェールガス事業を巡っては、資源価格の下落が響き、エネルギー関連企業や商社が資産、事業の価値を引き下げる「減損処理」で多額の損失を計上。東京ガスも2015、16年3月期連結決算で計300億円超の損失を出した。今後、同社のように資源安を好機に投資に踏み切る動きが広がる可能性がある。
東京ガスが参画したのは、テキサス州南部にある「イーグルフォード」と呼ばれるガス田の開発事業。子会社を通じて現地企業から権益の25%を取得した。ガス生産の持ち分は液化天然ガス(LNG)に換算すると年間約20万トンで、20年間程度生産できる見込み。米国内で販売するが、事業が拡大すれば日本への輸出も検討する。(共同)
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