米国の自動車販売は減速しているが、部品大手は世界の重要な自動車生産拠点であるメキシコと中国で生産力を拡大しており、ジョンソン・コントロールズ(JCI、ウィスコンシン州)、ニューコア(Nucor、ノースカロライナ州)、独ロバート・ボッシュは計5億ドル近くの関連投資を行っている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、JCIは中国の部品会社との合弁で、中国に4カ所目のバッテリー工場を総工費2億ドルで建設すると発表。2019年に開所する予定で、約650人を雇用し、年間約750万個を生産する。ニューコアは、メキシコに工場を持つ自動車メーカーの需要に応えるため、日本のJFEスチールとの合弁でメキシコ中部に2億7000万ドルの高強度鋼板(亜鉛めっき鋼板)工場を建設する。また、ロバート・ボッシュは、約2100万ドルを投じて中部のアグアスカリエンテス州にある工場を拡張し、アンチロック・ブレーキ・システムや横滑り防止装置といった部品の生産量を2倍に拡大する。
米国では、金融危機以降の自動車販売を伸ばしてきた累積需要が減少傾向にあるが、16年の年間販売台数は1770万台と予想され、前年の1750万台は上回る見通し。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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