ターゲット決算振るわず〜アップル製品の低需要響く

 小売り大手ターゲットが17日発表した5〜7月期(第2四半期)決算は、電子機器の需要低下や食料雑貨事業改善の出足の弱さなどを受け、売上高は前年同期比7.2%減の161億7000万ドル、純利益は約10%減の6億8000万ドルとなった。同一店舗売上高は1.1%減少だった。
 
 ロイター通信によると、アマゾンをはじめとするオンライン小売店の利用者が増えているほか、必需品以外の小物よりも自動車や住宅改装といった金額の高い買い物に支出を集中する消費者が増えたことなどが販売不振につながっている。
 
 ターゲットのオンライン部門の売上高は16%増加したが、増え方は鈍っており、売り上げ構成比は3.3%となった。ブライアン・コーネル最高経営責任者(CEO)によると、どの商品分野も客足が減ったが、特に電子機器は二桁の販売減となり、同一店舗売上高の減少分の約3分の2を占めた。また、電子機器の販売減の約3分の1はアップル製品の需要低下が原因で、関連販売は20%減少したという。
 
 アップルは9月にスマートフォン「アイフォーン」の新機種を発売すると見られ、小売店は携帯電話の販売活性化を期待しているが、電子機器販売最大手のベストバイは数四半期にわたって「消費者を興奮させる画期的な新商品がない」とメーカー側に不満を訴えている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る